豪雨のジャパンカップサイクルロードレース2023雨対策グッズ備忘録

2017年大会以来となる大雨のなか開催されたジャパンカップサイクルロードレース。無防備で臨むと、生涯レース現地観戦は勘弁と思ってもおかしくないほどのダメージを負いかねないので、事前準備が肝要である。

また何年後に訪れるかもしれない、雨天観戦の備忘録を残しておきたいと思う。

※前回(2017年)の備忘録はこちら

雨天時に役立ったもの

防水シューズ

前回はクロックスのレインブーツを持っていったが、もっともかさばる荷物でもあるため、ウォーキングシューズをかねた防水シューズが理想であると考えていた。また、防水シューズやブーツの多くは、耐水性能と引き換えに歩きやすさを損ねたものが多い印象だった。(クロックスのレインブーツは歩きやすい部類ではあるが)

そこで、高機能ランニングシューズのブランドである「On」の防水シューズを取り入れてみた。購入したモデルは「Cloud 5 Waterproof」だ。

防水素材で作られた靴であるものの、ベロの部分は密閉されているわけではないので、完全防水ではない。長時間、雨に打たれた場合の浸水リスクに不安があったものの、結論としては後述する別の対策も効果があったようで、靴下への浸水は一切起こらず、終日快適に過ごすことができた。雨天時の防水性能としては申し分ないといえよう。

何より、抜群の歩行性能を誇るゆえ、古賀志林道への登山も軽々とできた。また、スポーティな見た目とはいえ、シックな黒色でカジュアルコーデに合わせても大きな違和感はないデザインのおかげで、このまま往復の交通機関に乗っても問題ない点も捨てがたい。

雨天時の自転車レース観戦に限らず、日常生活における防水シューズとして、今後もヘビーユースしてきたい一足だ。

ワークマンのレインポンチョ

今回のMVPはこちらです。ワークマンで購入したレインポンチョです。(※オンラインストアではレディースモデルしか見当たらず、実際に購入したものは3,900円のメンズモデル?です)

レインジャケットやレインパンツの特徴の一つは、水の侵入を許さない密閉性だと思うのだが、ポンチョは一枚の大きな布を上部から覆い被せたような構造をしており、下部の方はヒラヒラしておりスカスカだといえよう。だが、それが良いのだ。

雨は基本的に上から下に降るもので、下から上に降ることはない。傘が雨対策として機能するのと同じように、ポンチョは着る傘みたいなものである。むしろ、下部のヒラヒラしている部分が広いことで、先ほどの防水シューズのベロ部分へ雨が当たることを軽減できており、結果としてシューズ内部への浸水が一切なかったのである。

とはいえ、袖口や下部のスカスカな部分からの浸水を不安に思っていたのだが、生地の撥水性が非常に高いため、袖口に水が垂れてきても、そのまま下に地面に水滴が落ちていく構造になっているため、内側に着込んだ衣類への浸水は一切なかった。

さらに、このポンチョはリュックを背負った状態で着ることができるため、リュックへの防水・浸水対策が一切不要になる点も都合が良かった。

個人的に雨天観戦時のメインアウターとしてベストアンサーだと考えているところだ。

折りたたみ傘

傘を差してのレース観戦はご法度である。という話は、SNSでも散々目にすることになると思うが、やはり雨天観戦時に傘が不要かというと、絶対に持っていくべき持ち物の一つだと主張したい。

レースが始まる前の移動中は当然傘を差しても問題ないし、レース会場に来る途中、レース会場から帰る途中も傘が必要な場面が普通にあるだろう。

いくら入念な防水対策をしたとはいえ、1日中雨に打たれることで、思いもよらないところから浸水を招くことはあるはずだ。シャワーを浴びても大丈夫なくらい対策したとしても、湯船に浸かっても大丈夫と言い切れないはずである。もしくは、湯船に浸かっても大丈夫なくらい防水対策をするには、多大なコストを有するはずである。

1日中雨に打たれるという状況はシャワー以上湯船以下の濡れ具合だと考える。ならば、不用意に雨に打たれる必要はないので、原始的に傘で雨を凌ぐことは防水対策を長持ちさせるシンプルかつ効果的な戦術だといえよう。

あればよかったもの

ゲイター(スパッツ)orシューズカバー

防水シューズ+ポンチョ&時々傘という装備で一番弱点となる部位は足首である。ボトムスは普通のジーンズを履いていったのだが、裾の部分は雨に濡れ、泥はねも酷かった。裾が濡れて、そこからシューズ内部へ水が侵入するほど濡れはしなかったが、足首まわりの防御力を高めるに越したことはないと考える。

そこで、ゲイター(スパッツ)やシューズカバーのようなものがあれば、便利だろうと思うのだ。

速乾性の高いインナーシャツ

完全に盲点というか舐めていたのだが、防水シューズで機動力が高まった弊害として、早歩きや小走りでの移動が増えた。その影響でかなり汗をかいてしまい、内側に着ていたふつうのTシャツが濡れてしまったのだ。それゆえに、長時間の観戦は厳しいと判断し、レース途中で下山してDNFした。

移動している最中はいくら暑くても問題ないのだが、一回立ち止まって観戦しているなかで、それが冷えてしまうと大問題だ。いくら外側から雨の侵入を防いでも、内部からの発汗で濡れてしまっては本末転倒。ゆえに、高機能な速乾性の高いインナーシャツの着用が重要だということに気付いた次第。

このジャンルは自転車クラスタの方々ならいくらでも思いつくものと思われるが、筆者はモンベルのジオラインシリーズのインナーシャツを着込んで行きたいと考えている。

上記装備では対策が難しい困ったこと

荷物の取り回しが困難

リュックを背負った状態でポンチョを着込んでいる影響で、リュックから何かものを取るのが困難だった。

ポンチョ内で両手をフリーにすることはできるので、ショルダーバックやメッセンジャーバッグのようなものを背負っていくのがベストかもしれない。

低気圧による頭痛

下山直後くらいから、よくある低気圧による頭痛に襲われていた。それなりの雨が降るということは、それなりに低気圧の可能性が高いことを完全に失念していた。

気休めの頭痛薬など準備しておけば良かったのかなと思いつつも、平地にいても対策が困難な事象が起きうるということを記録しておきたい。

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