ロード世界選、オーストラリア代表レビュー【男子エリートロードレース】

新進気鋭の22歳のスプリンター、カレブ・ユアンを擁し、セカンドエースにマイケル・マシューズを据えたオーストラリア代表メンバーのレビューです。

ロード世界選2016、オーストラリア代表メンバー

カレブ・ユアン(オリカ・バイクエクスチェンジ)
マイケル・マシューズ(オリカ・バイクエクスチェンジ)
マーク・レンショウ(ディメンションデータ)
ハインリッヒ・ハウッスラー(IAMサイクリング)
ミッチェル・ドッカー(オリカ・バイクエクスチェンジ)
ザッカリ・デンプスター(ボーラ・アルゴン18)
スティール・ヴォンホフ(ワン・プロサイクリング)
ルーク・ダーブリッジ(オリカ・バイクエクスチェンジ)
マシュー・ヘイマン(オリカ・バイクエクスチェンジ)

メンバーレビュー

スプリント力:★★★★☆
トレイン形成力:★★★★★
集団コントロール力:★★★☆☆

エースはカレブ・ユアンでしょう。

2016年シーズンは、開幕戦のツアー・ダウンアンダーでステージ2勝を飾ると、8月のサイクラシックス・ハンブルクで優勝します。(正確には1着のナセル・ブアニが斜行とジャッジされ失格のため)
弱冠22歳ながら、ワールドツアーで十分に戦えることを証明しています。

直近のパリ〜ツールでは、完走者178名中178位と最下位に沈んでしまいました。体調不良明けのマーク・カヴェンディッシュが6位に入っているところを見ると、余程体調が悪かった可能性があります。落車やメカトラの可能性も否定できませんが、詳細は不明です。

ユアン本人のTwitterによると、『長い距離を走れて良かったよ』というような発言をしています。

しかし、9月はツアー・オブ・ブリテンとエネコツアーに参加しており、結構な距離は走っているはずです。そのため、シンプルに体調不良ではないかと思うので、もしそうだとすればどれほど回復しているかが懸念事項です。

もし、ユアンが本調子でないとすると、セカンドエースを務めるであろうマシューズで上位を狙ってくることでしょう。

マシューズは今シーズン、パリ〜ニースでステージ2勝、ツール・ド・フランスでもステージ優勝をあげています。来季からはサンウェブ・ジャイアント(現ジャイアント・アルペシン)への移籍が決まっていて、来季に向けて世界選で弾みをつけたいところです。

二人のエースを支えるメンバーは、レンショウとハウッスラーです。この二人も一流スプリンターと言える実力の持ち主で、特にレンショウのリードアウトは世界最強レベルに強力です。幾度もカヴェンディッシュのスプリント勝利を支えています。

ドッカー、デンプスター、ヴォンホフもスプリントが得意な選手で、平坦路での様々なアシスト(集団牽引、アタック潰し、ボトル運び、など)をすることでしょう。

ダーブリッジは、TTスペシャリストです。長時間の高出力で走ることが出来る選手なので、前半の横風区間で攻撃を仕掛けられた際は、ダーブリッジが二人のエースを守るために献身的に働くことでしょう。

ヘイマンは、何と言っても今年のパリ〜ルーベの覇者です。大ベテラン選手による、見事な番狂わせを演じましたが、本職は徹底的に献身的なアシストです。

とにかくタフな選手なので、猛暑で多くのボトルを消費するであろうドーハの地で、ヘイマンのようなアシスト選手がいることはオーストラリアチームにとって何とも心強いと思われます。

いずれも平地のスペシャリストと言えるメンバーを揃えてきていて、層は厚いと言えましょう。

ユアンの状態が心配ではありますが、何事も無ければ十二分に上位を狙えるメンバー構成でしょう。いずれにせよ、ユアンには注目です!

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