【ブエルタ2016 第18ステージ結果】別府史之が敢闘賞獲得!コルトニールセンがスプリントを制す!

別府史之(日本、トレック・セガフレード)が逃げに乗り、敢闘賞を獲得しました!日本人初のブエルタの敢闘賞です。

レースは集団スプリント勝負となり、マグヌス・コルトニールセン(デンマーク、オリカ・バイクエクスチェンジ)が優勝しました。

コースプロフィール

ブエルタ2016第18ステージ

今日の逃げは5名、ついに別府が逃げに乗る!

別府史之(日本、トレック・セガフレード)
クォンタン・ハウレギ(フランス、AG2R)
ルイス・フェルファーク(ベルギー、ロット・ソウダル)
ピエール・ロラン(フランス、キャノンデール)
マッティア・カッタネオ(イタリア、ランプレ・メリダ)

の5名です。我らが別府選手がとうとう逃げに乗りました!

SS

前日に、ご本人のFacebookページには

明日の大切なステージのことを考えて、ラスト10km地点でグルペットを作り、ゆっくりと走って頂上を目指した。
(中略)
明日は平坦で、逃げでもスプリントでも狙えるステージになりそうだ。ここが最後のチャンスだから序盤は逃げに備えて場合によっては、スプリントで全開のリベンジをしたいと思う。

と書いていて、このステージで逃げに乗ることを狙っていた様子が伺えました。

最大7分程度のリードを築きます。

レーズ前半には2級山岳がありますが、山岳賞を争う選手は逃げに乗っていなかったこともあり、別府選手が先頭通過して5ptsを獲得しました。

その後、長いダウンヒルで集団にじりじりと差を詰められ、残り25km地点でタイム差は1分40秒となりました。

メイン集団は、集団スプリント勝負に持ち込みたい、エティックス・クイックステップ、ジャイアント・アルペシン、ディメンションデータ、ボーラ・アルゴン18などのチームが協力しながら集団牽引しています。

SS 1

残り11.3km地点でとうとう、逃げ集団が吸収されてしまいました。

SS 2

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総合狙いチームが集団コントロールをしながら、レースは残り10kmを切りました。

集団スプリント勝負へ

モビスターやチームスカイ、そしてステージ優勝を狙うジャイアント・アルペシンが先頭牽引をしながら残り5mを切ります。

SS 4

残り3.7km地点で、AG2Rの選手がアタックします。

SS 5

数秒のリードを築くものの、あえなく吸収されてしまいます。

ジャイアント・アルペシンがトレインを形成しながら、最後のストレートに突入します。

エティックス・クイックステップは、若干後方に取り残される格好となりました。

SS 6

先頭はジャイアント・アルペシンの発射台、次いでニキアス・アルント(ドイツ、ジャイアント・アルペシン)、その後ろにはマグヌス・コルトニールセン(デンマーク、オリカ・バイクエクスチェンジ)という並びです。5番目にはダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、ティンコフ)の姿も見えます。

SS 7

大外から、ジャン=ピエール・ドラッカー(ルクセンブルク、BMCレーシング)がロングスプリントで先頭に迫ってきます。

ドラッカーの逆サイドから、ジャイアント・アルペシンがアルントを発射する前にコルトニールセンもスプリントを開始します。

アルントは反応が遅れて、番手を下げてしまいます。

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ドラッカーのロングスプリントは、先頭には届かず、アルントが猛追するも、コルトニールセンが先頭でフィニッシュしました!

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2位はアルント、3位はドラッカー、4位はベンナーティ、5位はヨーナス・ヴァンヘネヒテン(ベルギー、IAMサイクリング)でした。

エースのエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・バイクエクスチェンジ)も、コルトニールセンの勝利を抱き合って喜びます。

SS 15

別府史之が敢闘賞獲得!

SS 16

コルトニールセンは、グランツール初勝利です。

そして、、、

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別府選手が敢闘賞を獲得しました!!!

2009年ツール・ド・フランス第21ステージと2011年ジロ・デ・イタリア第10ステージでのフーガ賞(逃げ賞)以来の、グランツールでの敢闘賞獲得となります。

前回は最終ステージでの獲得だったため、ステージ敢闘賞の表彰は行われませんでした。今回が初めて表彰台への登壇となりました。

新城幸也(日本、ランプレ・メリダ)のツールでの敢闘賞獲得に続き、別府選手も見事な敢闘賞獲得となり、日本人選手がヨーロッパのトップレースシーンでこのように目立つことがとても嬉しく思います。

次こそは、次こそはステージ優勝を果たして欲しいですね!

第19ステージは、勝負の個人TT

ブエルタ2016第19ステージ

ところどころ、高低差のある登りがあるようですが、基本的に平坦基調となっている37kmの個人タイムトライアルです。

総合2位のクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)に3分37秒差をつけているナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)は順当に走れば、十分に守り切れるリードです。

しかし、トラブル一つあればひっくり返る可能性もあり、全く油断ならないステージと言えましょう。

また総合3位のエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・バイクエクスチェンジ)は、総合4位のアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)に対して、たったの5秒しかリードがありません。

両者のTT力の差は大きく、コンタドールの逆転が濃厚と言えましょう。

チャベスはどこまでタイム差を広げずに済むか、粘りの走りが要求されます。

翌第20ステージでは、ラスト超級山岳へフィニッシュするステージ構成となっているので、タイム差を少なく抑えることが出来れば、逆転が可能です。

総合上位勢の走りに大注目の一戦です。

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