【ブエルタ2016第12ステージ結果速報】新鋭・ケウケレールがスプリント勝負を制す!

イェンス・ケウケレール(ベルギー、オリカ・バイクエクスチェンジ)が山岳を生き残った選手たちによる集団スプリントを制し、グランツール初勝利をあげました。

コースプロフィール

ブエルタ2016第12ステージ

今日の逃げは7名

ピーター・ケノー(イギリス、チームスカイ)
ダビ・ロペスガルシア(スペイン、チームスカイ)
ダルウィン・アタプマ(コロンビア、BMCレーシング)
ケニー・エリッソンド(フランス、FDJ)
ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、エティックス・クイックステップ)
ルイス・メインチェス(南アフリカ、ランプレ・メリダ)
ロメン・アルディ(フランス、コフィディス)

ケノーが総合15位で6分32秒遅れで、最も上位成績です。

グランツールの総合1桁順位を狙えるような選手ばかりで構成された、強力な逃げ集団です。

また山岳賞ポイントの上位選手は、逃げに乗ることが出来ませんでした。

山岳ポイント争い

最初の1級山岳は、

1. ロペスガルシア, 10pts
2. エリッソンド, 6pts
3. ブランビッラ, 4pts
4. アタプマ, 2pts
5. ケノー, 1pt

という結果でした。

続く、3級山岳では、

1. エリッソンド, 3pts
2. ロペスガルシア, 2pts
3. アタプマ, 1pt

です。

この2級山岳の下り坂でアタプマが単独でクラッシュしてしまい、逃げ集団から脱落してしまいます。

お次の2級山岳の登りでは、アルディが脱落します。

ポイントの方は

1. エリッソンド, 5pts
2. ブランビッラ, 3pts
3. ケノー, 1pt

と、エリッソンドが計14ptsを稼いでいます。

SS

一方、メイン集団は、強力な選手ばかりの逃げ集団を自由に逃がすことはせず、モビスター・アスタナが脚を使ってタイム差をコントロールしました。

残り17km地点、2回目の2級山岳の登り口で逃げ集団を吸収します。

2級山岳の登りで、集団は大きく絞り込まれる

逃げ集団を吸収した直後に、ドリス・デヴェイナンス(ベルギー、IAMサイクリング)がアタックします。

SS 1

あっという間に、40秒以上の差を築くキレのある走りを見せています。

メイン集団では、アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)のペースアップを皮切りに、動きが活性化します。

先頭のデヴェイナンスを追う追走集団が形成されます。

ダニエル・モレーノ(スペイン、モビスター)
ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール)
マトヴェイ・マミキン(ロシア、カチューシャ)
マティアス・フランク(スイス、IAMサイクリング)
ダビド・デラクルス(スペイン、エティックス・クイックステップ)
ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ)
ヤン・バケランツ(フランス、AG2R)
ジョージ・ベネット(ニュージランド、ロットNLユンボ)

という8名です。

先頭のデヴェイナンスとは30秒弱の差を持って、2級山岳のダウンヒルへ入ります。

追走集団からベネットが単独で飛び出し、先頭を追いかけます。

残った7名のメンバーは、先頭を逃げているIAMのフランスがいたためか、過度のペースアップはせずにメイン集団に吸収されます。

ダウンヒルを下りきった平坦区間では、

残り5kmを切って、デヴェイナンスとメイン集団との差は20秒ほどです。

メイン集団からは、度々サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・バイクエクスチェンジ)がアタックを仕掛けて、集団に揺さぶりをかけます。

残り2kmでデヴェイナンスと後続との差は9秒でしたが、残り1km地点の手前でデヴェイナンスは吸収されます。

SS 2

サイモン・イェーツが先頭で、最終コーナーを曲がりストレートに入ると、集団は横に広がってスプリント体制に入ります。

SS 3

サイモン・イェーツがコース左側の先頭を走っていると、反対の右側からイェンス・ケウケレール(ベルギー、オリカ・バイクエクスチェンジ)が伸びてきます。

イェーツをマークしていた選手は反応が遅れ、ケウケレールが車体1〜2台分のリードを築き、そのまま先頭でフィニッシュ!

SS 4

SS 5

SS 6

2位. マキシム・ブエ(フランス、エティックス・クイックステップ)
3位. ファビオ・フェリーネ(イタリア、トレック・セガフレード)
4位. クリスティアン・スバラーリ(イタリア、ディメンションデータ)
5位. ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ)

という結果になりました。

ナイロ・キンタナへの凄まじい歓声の表彰式

SS 7

ケウケレールは、グランツール初勝利です。

SS 8

今日のステージが行われたバスク地方は自転車レースの人気は高いですが、飛び抜けてナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)への声援が大きかったです。

『ナイロ!ナイロ!』というナイロコールが自然発生するほどの盛り上がりを見せていました。

SS 9

キンタナのチームメイトである、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)への声援もありましたが、圧倒的にキンタナの方が大きかったです。

SS 10

敢闘賞は、ロペスガルシアが獲得しました。

第13ステージは今大会最も長距離を走るステージ

ブエルタ2016第13ステージ

3級山岳が4つ設定されていますが、カテゴリー山岳に設定されていないが、3級山岳くらいのパンチ力はありそうな登りが計9ヶ所くらい登場しているアップダウンの激しいステージになっています。

この翌日の第14ステージが、これまでのステージとは比較にならないほど厳しいステージとなっているため、明日のステージでは総合上位勢は力を貯める展開にしたいところです。

今日のチームスカイが取った戦略のように、総合上位の選手が逃げに乗ろうと仕掛けて、モビスターのアシストに脚を使わせるという作戦もあり得ると思います。

何気ないステージですが、序盤からマイヨロホをめぐる駆け引きに注目したいです。(放送では見ることは難しそうですが…)

普通に考えれば、総合に影響しない選手たちによる逃げ切り展開になると思います。

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